初回に門前払いになった下肢静脈瘤の症状をやっと診察してもらう事が出来て、エコー検査をしてもらった。
検査の結果、右太腿付け根静脈血管の逆止弁が壊れており、重力に逆らって血液が足先から心臓に戻ることが出来ずに静脈血管が太くなってしまって表面の血管が浮き出てしまったとの事。
太腿の静脈血管の最大直径が9mmまで太くなってしまっていた。
血行が悪いので、自分の場合、膝の内側に静脈瘤が出来てしまい、その影響で、周りの皮膚が変色していつもカユイ状態になってしまっていた。
結果、手術を受ける事になってしまった。
手術は膝に針穴を開け、そこから静脈内に細い高周波カテーテルを入れて太腿付け根の壊れている逆止弁のところから血管を内側から高周波電流で焼いて塞いでしまうらしい。
即、手術の予定日を決めたが、7月(受診した日は6月)はもう手術の予定がいっぱいなので、自分は8月初旬になってしまった。
一ヶ月以上も先の手術?
まあ、急を要する症状じゃないからいいんだけど。。。
その日は、弾性ストッキングというものを院内で購入して、履き方のレクチャーを受けて帰った。


受診の時、自分が日頃から血圧が高いと先生に言ったら高血圧の薬(アムロジピン)を処方してくれた。
さて一ヶ月が過ぎ、いざ出陣!
手術入院の日が来た。
日帰り入院も出来るとの事だったが、数日間通院する必要があるし、手術後の当日に車を運転して日帰りするのも不安なので2泊3日の入院の方を選択した。
午前10時に入院受付を済ませ、病室に案内されて最初にした事。
昼ごはん。
といってもこの日は、うどんとシューマイ、ブロッコリー、マンゴー。

食後、しばらくして個室に呼ばれて先生と看護師長立会いの元、手術の説明を受け、自分からの質問の後、同意書を書かされた。
夕方になって手術前日のエコー検査。
手術対象の静脈と、膝内側の静脈瘤の部分を油性ペンで直接足に書かれた。

この時、新人の医者が先生に付いて来ていて、一緒にエコーの画面を見ながら血管の説明を受けていた。
何かイヤな予感がした。
もしかして、まさかこの新人医者に自分が手術させられるのかと・・・
手術当日は、自分がトップバッターと言われた。
自分と同じ病室に手術の順番が3番目の人がいたので、3人かそれ以上の人が同じ手術を受けるようだった。
この日は、これ以外の検査や事前処置など何もなく、シャワーを浴びて夕食を食べて終了。
夕食は、から揚げ、おひたし、カボチャの煮つけのご飯だった。
常食だけど、あまりボリューム感がない。

不思議なもので入院しただけで特に体調が悪いわけでもないのに、大部屋の病室でカーテンを閉めてベッドの上で配給された食事をすると、いきなり病人のような気持ちになって食が細くなっていた。
次の日は手術当日なので、朝食はなし。
代わりにコレを2個くれた。
水分摂取の時間制限もされた。

さあ、手術の日の朝が来た。
午前8時半に手術着に着替えて点滴が始まった。
手術用なので分岐のコックが3つも付いていてチューブも長い。

男性看護師さんに点滴の針を刺してもらったが、点滴チューブに気泡が入っていて気になったので、その看護師さんにエア抜きをしてもらった。
その看護師さんにお礼を言って、その人が行ってしまった後、またチューブに気泡を発見したので、体温・血圧を測りに来た女性看護師さんに言ったら、エア抜きをしてくれたんだけど上手くいかない。
気泡はどんどん動いて針先の方に向かっている。
その看護師さんの手には負えず、先輩女性看護師さんを呼んできてやってもらったが、結局完全に気泡は取れずに自分の体内に。。。
大丈夫なのか?
これから血管を焼く手術をするのに。。。
事前の先生からの説明で、「まれに血栓が出来る場合もありますが薬で溶かします。」
とは言っていたけど。
9時10分前に看護師さんが迎えに来た。
歩いて手術室に入った。
広い手術室で、通路を挟んで幾つかの小さな手術部屋(?)があるようだ。
4人の女性看護師さんがやって来て、自分にこう言った。
「私たちで手術の対応をさせていただきます。お名前と生年月日をおっしゃって下さい。」
幾つかの質問の後、自分の手術部屋(?)に案内され、
「こちらを頭にして手術台に仰向けになって下さい。」
と言われた。
ドラマで見る手術台の上のデカイ照明が目に入ってきた。
部屋の中にBGMが流れている。
(だいぶ昔に尿管結石で開腹手術を受けた時にもBGMが流れていたことを思い出した。)
次に執刀医の先生がやって来て、
「じゃあ、始めましょう。どんどん進めていきますよ。」
と言い終わるか否か、先ほどの4人の女性看護師さん達が・・・
「腰を上げてください。」
と言われたので、腰を浮かすとアッと言う間に自分のパンツを剥ぎ取っていってしまった。
間髪入れず自分の手術着をまくり、
「前貼りしま~す!剃毛しま~す!」
と言って、慣れた作業を淡々とこなしていった。
あまりの手際のよさに自分は何も成す術もなく、されるがままだった。
麻酔科の先生が頭の方からやって来て、
「じゃあ、このマスクをしましょう。」
と言って、鼻と口にマスクをさせられた。
その数秒後に自分は意識をなくした・・・
気が付くと、自分の病室のベッドにいた。
時計を見たら、13時半位だった。
予定では、1時間半から2時間の手術って言われてたのに・・・
部分麻酔だって聞いていたのに、効き過ぎだったのか?
昼飯を食べ損ねたようだった。
もうろうとして体がうまく動かせない。
思考回路も働かないようで、そのまま2時間ほどまた熟睡してしまった。
夕方、執刀医の先生が来て体調を聞かれた。
痛みもなく、特に問題ないと答えた。
次の日はお昼前には退院だから、その前に傷口の消毒とエコー検査をやるとの事。
「なるべくストレッチをして下さい。」
と言われたので、こんな状態だけど夜まで何度も廊下を歩いてストレッチをした。

夕食、次の日の朝食は例によって「常食」だった。
次の日のエコー検査結果、焼いた血管の状態は良いと診断されて退院の許可が出た。
3日間の入院会計を終えて車を運転して病院を出たのは、午前11時くらいだったか?
帰りにドラッグストアに立ち寄って、太腿の付け根もカバーするロングタイプの膝用サポータを買った。
病院で包帯を膝に巻かれたけど、これではズボンも履けず、ズレ落ちるのは確実だと思ったからね。
買って正解だった!
これと弾性ストッキッングで完璧だ。
一週間後に再検査を受けて、異常ないと言われた。
焼いた静脈が突っ張る感じはあるものの、その内その感じはなくなるから大丈夫との事だった。
次は一ヵ月後の検査だ。