3,4年くらい前にネット通販で買ったMTBのクランクの軸がガタガタになってしまった。
ペダルを漕ぐと、右側のクランク軸が固定されていない感じで、明らかに壊れている状態になってしまった。
この状態で、ずっと乗らないでいたのと、吹きっさらしのカーポートに置いていたので、あっという間にさびた自転車になってしまい、タイヤの空気まで抜けてしまった。
19800円のMTBだから、安い材料で造られた部品を使っているのは明らかで仕方ないかとは思ったが、修理すればまだ乗れると思ってクランク軸のBB(ボトムブラケット)を交換する事にした。
以前にも交換しようと、BBの規格を調べたりヤフオクで相場を探ったりしていたので、大体の情報は持っていたけど、自分の自転車がどの規格なのかは、クランク軸部を分解して寸法を測ってみないと分からない。
分解には特殊工具が必要なことも分かっていたので、二の足を踏んでいたのは事実。
友人からSHIMANOのBB交換用工具をずっと前に借りていたので、返却する意味も含めて、今回交換する事にした。
- まずは、クランク軸からペダルクランクを取り外す。
クランク軸の部分に付いているキャップをマイナスドライバーでこじって外すと、クランク取り付けボルトが見える。 - このボルトを14cmのラチェットレンチで取り外す。
- コッタレスクランク抜き工具をクランクにねじ込み、内側のネジを締めこむとクランクが軸から手前に押し出されて軸から外れる。
- これをもう一方側のクランクについても行う。
- 軸の両側の固定ネジ(リングとかカップとか)を取り外す。
この部分を取り外す場合は、それぞれの専用工具が必要となる。SHIMANO製BBが付いていれば、SHIMANO専用工具が必要。
自分のはSHIMANOじゃなかったし、専用工具を持っていなかったので、左側のBB固定リングはマイナスドライバーを固定リングの切り欠きに当てて、ハンマーでたたきながら回して緩めた。 - BB両側のカップは、モンキーレンチを駆使して何とか取り外すことができた。
取り出してみると、予想通りベアリングが壊れて玉が外れていた。

安いMTBは古臭い機構だし、BB内にグリスの形跡はほとんどなかった。
組み立て時にほとんどグリスを塗っていないんだと思う。
気を取り直し、右側のカップを取り外して、クランク軸の部品が全てなくなってスッキリ。

ここで、今回ヤフオクでゲットしたSHIMANO製BBが登場!
BB-UN100-K 68-122.5mm(LL123)っていうもの。
実測したら、シェル幅(68mmφ)、軸長(約122mm)共に合っていたのでOKだ!
「チェーンケース対応」って書いてあって気になったけど、安さに負けてポチッた。

このBBはカートリッジ式なので、これをこのまま組み込んで終了!
BBは右側から軸差込み、右側の本体逆ネジを締めてから、左側のアダプタを締め込んででBB本体を固定する手順・・・
BBを右側から入りきるまで回し、左側のアダプタも仮締めしてみた。
これで取り付け完了!・・・のはずだったが問題が発生!
あれ?全体的に左側に寄り過ぎた?
チェーンケース対応ってこういうこと?
右側を緩めて戻してみた。
あれれ?ネジは緩んで出てきたけど、BB本体は出てこない?
あっ!左側のアダプタを緩めていなかった!
慌てて左側を緩めてみたものの、今度は左側アダプタが外れない。
何でこんな事が起こる?
よく見ると、このBBの本体は当然金属製、だけど取り付け部分のネジ部の材質が左右共に樹脂製。
樹脂製の部材で金属製のBBを両側からフレームに固定しているって事だ。
金属と樹脂のネジ締めで樹脂側が負けてネジ山が崩れたか?
左右の位置調整をして固定するものじゃないと判断して最初の仮締め状態に戻して本締め(軽く)した。
前側ディレーラーも大丈夫そうだし、OKということで。
さて、クランクを取り付けて交換作業完了!
と思ったらこれだ。。。

BBの軸がなのはいい。
でも、交換したBB軸の取り付けが雌ネジ、交換前は雄ネジ。
雄ネジの調達が必要となってしまいましたとさ。
14mm頭のネジをホームセンターで買ってくれば解決できるのかは、やってみないと分からない。
(つづ・・・かない・・・)